エスキューブ知財ニュース２０２４年６月号をお届けします。

エスキューブ知財ニュースは、知財実務に直結する制度や改正法の情報に関する「今月のヘッドライン」と、医薬品分野のトピックに関する「医薬品知財情報アップデート」の二部構成にて毎月発行の予定です。

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[１] AIが創作した発明 特許を認めない判決「発明者は人に限られる」

[２] 医薬品知財情報アップデート
■ｉＰＳ細胞関連の特許使用権巡り和解成立

■欧州当局、モデルナのコロナワクチン特許有効と判断

■小野薬品 米バイオ医薬品企業を約３７００億円で買収

[3] 医薬品審決情報

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[１] AIが創作した発明 特許を認めない判決「発明者は人に限られる」

人工知能（AI）が創作した発明が、特許として認められるかが争点となった訴訟について、東京地裁は5月16日、知的財産基本法などに照らし「発明者は人間に限られる」として、米国に住む出願人の請求を棄却する判決を言い渡しました。

▼詳しくは判決文「令和５年（行ウ）第５００１号 出願却下処分取消請求事件」をご覧ください。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/981/092981_hanrei.pdf

[２] 医薬品知財情報アップデート

■ｉＰＳ細胞関連の特許使用権巡り和解成立

株式会社ビジョンケアは理化学研究所、大阪大学及び株式会社ヘリオスを相手方として、ヒトiPS細胞関連特許の裁定通常実施権を許諾する旨の請求の申立について和解合意に至ったことを発表しました。

▼詳しくは「裁定請求第1号（2021-1)「網膜色素上皮細胞の製造方法」の 特許使用に関する裁定請求の和解成立のご報告」（ニュースリリース）をご覧ください。
https://www.vision-care.jp/news/20240530/

■欧州当局、モデルナのコロナワクチン特許有効と判断

モデルナは２０２２年、新型コロナウイルスワクチンで使われるメッセンジャーＲＮＡ技術を模倣したとして、ファイザーとビオンテックを特許侵害で提訴。

これに対し、両社はモデルナの特許は無効だと主張していました。5月17日、欧州特許庁はモデルナ特許の有効性を支持する決定を下したとモデルナは発表しました。

▼詳しくはロイターニュースをご覧ください。
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/Q4FLXU2HBRI6VNGWMPSWBK7EFU-2024-05-20/

■小野薬品 米バイオ医薬品企業を約３７００億円で買収

小野薬品工業は、米バイオ医薬品企業、デシフェラ・ファーマシューティカルズを買収すると発表しました。買収額は２４億ドル（約３７６０億円）。主力のがん免疫治療薬「オプジーボ」の特許切れを見越したものみられています。

▼詳しくは「米国Deciphera Pharmaceuticals社買収契約締結に関するお知らせ」（ニュースリリース）をご覧ください。
https://www.ono-pharma.com/ja/news/20240430.html

[3] 医薬品審判決情報

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