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2021年6月のコーポレート・ガバナンスコード改訂により、知的財産への投資等についても、自社の経営戦略・経営課題との整合性を意識しつつ分かりやすく具体的に情報を開示・提供することが義務付けられました。これに伴い、「知財・無形資産ガバナンスガイドライン」が作成され、知財関連の業界団体、弁理士会や知財学会等、さらに金融庁や経団連等々が参加して設立されたHRガバナンスリーダーズ(株)の知財ガバナンス研究会等では、知財報告書やIPランドスケープ(IPL)の作成、知財ガバナンスを実践できる知財人財の育成について、熱心に議論が重ねられ成果が報告されています。
ところで日本では、伝統的に、難しいことをわかりやすく伝えることの重要性やプレゼンテーションスキルには焦点が当てられない傾向にあります。知財人財育成の現場でも、この点は盲点であり、プレゼンテーションスキルが“知財・無形資産ガバナンス実践”というパズルを完成させるための最後の1ピース(ミッシングピース)になっていると感じています。
そこで本講座では、知的財産への投資等について、分かりやすく具体的に情報を開示・提供し、知財・無形資産ガバナンスを実践するためのプレゼンテーションスキルについて解説致します。理解度を上げるため、知財・無形資産ガバナンスにおけるプレゼンの事例紹介や仮想事例を用いた簡単な演習を交えながら進め、Q&Aの時間を多めにとる予定です。ご自身や部下のコミュニケーションスキルを鍛えたい方、知財人財育成に携わる方のご参加をお待ちしております。
1.イントロダクション
1.1 プレゼンテーションが重要な理由
・プレゼンテーションは「伝える力」(資料の作成ではない)
・ヒットラーもサッチャーも訓練を受けていた
1.2 知財・無形資産ガバナンスにおけるプレゼンテーションの位置づけと重要性
・トップは知財を知らない、知財部門は経営を知らない
・「分かりやすさ」と「正確さ」の間で葛藤する知財人
1.3 異文化コミュニケーション
・知財と非知財のコミュニケーションは異文化コミュニケーションと心得る
・分かりあうためには聴衆の文化により表現を選ぶ
2.知財・無形資産ガバナンス実践のためのプレゼンテーションスキル
2.1 プレゼンテーションの構成-導入、本論、まとめ、Q&A
2.2 「誰に・何のために話すのか」が肝
2.3 各章の組み立て<導入、本論、まとめ、Q&A>
2.3.1 導入 -Introduction-
2.3.2 本論 -Main Body-
2.3.3 まとめ -Closing-
2.3.4 Q&A
2.4 仮想事例を用いたミニ演習
・知財戦略のステークホルダーへ知財活用事例を紹介する
・経営層へIPLを用いて経営に資する知財状況を説明する
3.知財・無形資産ガバナンス実践のためのプレゼンテーションの仕上げ
3.1 目的を達成する筋書の構築とアウトプットの練習
・筋書がコンテンツを活かす
・プレゼン上手は練習上手
3.2 目的を達成するための戦略的な話し方と所作(Web/対面別)
・トーン、テンポ、間合い
・姿勢、目線(アイコンタクト)、手の動き
3.3 臨機応変に対応する力
・聴衆との言語/非言語コミュニケーション
・予想外の展開に動じない「自信」を育てる
4.まとめ
4.1 プレゼンテーションスキル(伝える力)の向上により得られるもの
4.2 プレゼンテーションスキルを鍛える方法(講師の経験もシェア)
4.3 グローバルコミュニケーションのススメ
5.Q&A
時間の許す限り個別質問も受付