お電話でのお問い合わせ03-6712-5985
エスキューブ知財ニュース2025年1月号をお届けします。
エスキューブ知財ニュースは、知財実務に直結する制度や改正法の情報に関する「今月のヘッドライン」と、医薬品分野のトピックに関する「医薬品知財情報アップデート」等の構成にて毎月発行の予定です。
━━Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] 「令和7年度薬価改定の骨子(案)」が公表
[2] 医薬品知財情報アップデート
■ステムリム、再生誘導医薬レダセムチド(HMGB1断片ペプチド)の欧州特許が登録
■窪田製薬、VAP-1阻害剤に関する米国特許を取得
■日本新薬、米国訴訟で特許無効の評決
[3] 医薬品バイオ食品化学審決情報
[4]先発対後発医薬品の特許係争最前線
[5]セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] 「令和7年度薬価改定の骨子(案)」が公表
12月25日、中央社会保険医療協議会による「令和7年度薬価改定の骨子(案)」が公表されました。
特許期間中の医薬品についても平均乖離率5.2%(または平均乖離率の0.75倍)を超える品目が薬価改定の対象とされ、2018年度以降8年連続の薬価改定が実施されることになり、薬剤費2,466 億円の削減が見込まれています。
▼詳しくは「令和7年度薬価改定の骨子(案)」をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001363460.pdf
[2] 医薬品知財情報アップデート
■ステムリム、再生誘導医薬レダセムチド(HMGB1断片ペプチド)の欧州特許が登録
株式会社ステムリムは、塩野義製薬株式会社へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチド(HMGB11)より創製したペプチド医薬、開発コード:PJ1/S005151)を利用した心筋症およびそれに伴う慢性心不全に対する新規治療に係る用途特許について、欧州において特許が登録されたことを公表しました。
▼詳しくは「再生誘導医薬レダセムチド(HMGB1断片ペプチド)の心筋症および 心筋症に起因する慢性心不全を適応症とした特許登録(欧州)のお知らせ」(ニュースリリース)をご覧ください。
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS81771/8a19cc97/ecb2/47b5/b03a/c6ecf28cfa24/140120241209535768.pdf
■窪田製薬、VAP-1阻害剤に関する米国特許を取得
窪田製薬ホールディングス株式会社は、100%子会社のクボタビジョン・インク(本社:米国ワシントン州)が、白血球接着分子VAP-1阻害剤に関する特許を米国特許商標庁より取得したことを公表しました。
VAP-1 阻害剤は、白血球接着分子として機能するとともにセミカルバジド感受性アミン酸化オキシダーゼ(SSAO)の酵素活性を併せ持つユニークな糖たんぱく質としても知られ、主に炎症が原因の疾患を治療するための有望な新しい薬剤として期待されています。
▼詳しくは「米国におけるVAP-1阻害剤に関する新規特許取得のお知らせ」(ニュースリリース)をご覧ください。
https://www.kubotaholdings.co.jp/ir/docs/cf5ed719841f2279c0903105a04b9297dc4770f7.pdf
■日本新薬、米国訴訟で特許無効の評決
日本新薬株式会社は、デラウェア州連邦地方裁判所 (デラウェア州ウィルミントン)において行われた公判の結果、同社のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬であるビルテプソ関連の特許は無効であるとの陪審評決が下されましたことを公表しました。
▼詳しくは「サレプタ社との米国訴訟の公判の評決結果についてのお知らせ」(ニュースリリース)をご覧ください。
https://www.nippon-shinyaku.co.jp/file/download.php?file_id=7997
[3] 医薬品バイオ食品化学審決情報
リンク付きファイルはこちら
[4] 先発対後発医薬品の特許係争最前線
弊社が注目する先発対後発医薬品の無効審判、判定請求、侵害訴訟の情報を気まぐれにアップデートしていきます。
今月は、佳境を迎えつつあるトラゼンタ(API:リナグリプチン)関連特許の無効審判の状況をまとめました。
(弊社の独自調査による)
リンク付きファイルはこちら
※:イ号物件は特許第6995822号の特許請求の範囲の技術的範囲に属しないとの判定。
イ号物件:効成分をリナグリプチンとし、効能・効果を「2型糖尿病」とし、用法・用量を「通常、成人にはリナグリプチンとして5mgを1日1回経口投与する」とする、胆汁排泄型選択的DPP-4阻害剤である2型糖尿病治療剤。
[5] セミナー情報
エスキューブ医薬品特許セミナー「医薬品特許戦略-入門編」(Web、ライブ配信)を開催します。
医薬品ビジネスを保護する特許戦略構築のために「知っておきたい」「知っておくべき」情報を基礎から学ぶセミナーです。
医薬品業界の特殊性やその特殊性に基づく医薬品業界に特有の特許・薬事関連の制度について、知財部門の方はもちろん、研究開発、経営企画、薬事、製造、法務、営業、そして部長や経営層にわたる幅広い皆様に向けてわかりやすく説明します。
ぜひご参加ください。
日 時:2025年2月19日(水)14時~17時(休憩含む)
定 員:100名
対象者:医薬品関連企業の知財・法務・研究・開発・薬事・営業部門、経営者、アカデミア、官公庁の皆様
受講料:27,000円(税込み 29,700円)
お申込後に請求書をメール添付PDFにてお送りします。
その他:セミナー前日までに、会議情報と資料(PDF)をメールにてお送りします。